宗教は人を救う力がなくなったのか?

「宗教は人を救う力がなくなった」 と言われます。

 確かに、今、宗教に全く関係しなくとも、何の不都合も不利益も何も無いから、と思っている人は多いでしょう。

 しかし、宗教をないがしろにしてきた結果「先進国」と自他共に認める今の日本の様子は「先進国」とは程遠いものではないでしょうか。

 そのまず第一番は、母親が、何の抵抗も出来ない、自分の子供を虐待して、ついには死に至らしめていることであります。

 第二には、殺人などの凶悪犯罪の増加であります。刑務所はさまざまな犯罪者で、満員、いや、過剰収容・定員オーバーでパンク寸前であります。

 第三には、自然災害による被害の大きさであります。台風・洪水・地震など、自然の理に反した土木工事により、天災と言うより、やはり、人災と思える事も多いと思います。

 第四には、効率一点張りの社会行動であります。学校も、会社もすべてが成績や能力が最優先で、ゆとりを無くしております。

 第五には、核家族であります。若い人の未婚、単身生活。老人の独居。束縛されず、わずらわしくなく、自由で気儘で素晴らしいと思っているかも知れませんが。いくら自由でも、人は支え合わなければ生きてゆけぬものではないでしょうか。

 日本が真に先進国となるためには、景気回復ではなく、病める世の中を健康にすることです。それには「心」の成長が大切であります。そのために「宗教」はあるのです。正しい宗教を見直すべき時であると思います。